ご無沙汰しております。
康太ブログのタナコウです。
日頃より関係寺院様、企業様におかれましたで大変お世話になっております。
また、令和2年7月豪雨により被災された地域の方におかれましては心よりお見舞い申し上げます。
さて、今年は7月お盆は終わってしまいましたが、お施餓鬼供養の時期と言うことで「塔婆と雨」についておもしろくもない話ではないですが、はじめたいと思います。
この時期に多いのですが「塔婆に書いた字がお墓に建てたら雨で流れてしまった」という声が毎年あります。特に近年梅雨が長く、毎日雨が降って晴れる日もないので。。
ここで塔婆と共に育ち、塔婆の進化共に成長し、塔婆の未来を担う男タナコウ(たぶん。)から一つ豆知識があります。
塔婆材は主にモミの木が主体で、この理由は木肌が白く柔らかいため建築材など構造材にむかず、逆に白く美しいことや臭いが少ないため、消耗品として塔婆材や蒲鉾板などに使われます。
ここで材質の話しですが、塔婆板は丸太から製材し、天日乾燥や乾燥機などにかけて含水率を、平均13%前後にします。この13%が丁度い含水率になります。冬場ですと風も吹き乾燥しているため10%以下になると板も反ってきます。逆に夏の梅雨時期は湿度が高く20%ぐらいになります。つまりは。。
極端に言うと夏の梅雨時期は塔婆が濡れていてそこを墨で字を書くと「表面はニカワで固まり乾いているようでも中は乾いていない」ということになります。もちろん、湿度が高いの何日部屋干ししても中までは乾き辛いです。そこでお墓に建てると雨で中から流れてしまうと言うことでしょうか。。
この時期は出来れば晴れた日があれば少しは天日に当てて乾かすことや、もしくはヘアードライヤーなどで乾かすの一工夫が必要かと思います。もしこのような悩みや経験があるようでしたら一度試していただけたらとおもいます。
弊社もこの時期は遠赤外線の乾燥機で印刷を念のため乾かしております。
コロナ禍ですっきりしない日々が続きます。自由に外出出来なかったり、会いたい人に会えない。疫病が流行った時代も人々の知恵や工夫、人間の繋がり合い、神や仏に感謝やすがりで乗り越えてきたと思います。
こんな時だからこそ、法事やお盆、お施餓鬼、お彼岸など、家族の集まりで塔婆を建てて、感謝や癒しの架け橋になれたらいいのになぁ。
タナコウでした。。